登場人物列伝  【キャプテン翼U スーパーストライカー】

アルツール・アンチネス・コインブラ(Arthur Antunes Coimbra)

   
©TECMO

 

国籍 ブラジル(Brazil)
所属
ポジション MF
背番号 10
得意技 マッハシュート
オーバーヘッドキック
倍速ドリブル
獲得タイトル ワールドユース選手権 準優勝

 

Level Guts Dribble Pass Shoot Tackle Block PassCut Total
- - 198 111 94 68 55 47 573
Side LobbingBall LooseBall
Enemy Trap Shoot Through Clear Battle Pass Passcut Clear
High 76 97 82 51 58 59 52 52
Low 76 123 82 51 58 59 52 52

 

 

1.戦歴

 クラブには未所属だが、ブラジルユース監督・ロベルト本郷の要請により代表メンバーに入る。ただしその存在はチームメイトにも秘匿され、文字通りブラジルの秘密兵器として温存された。
 そして本大会の決勝戦後半より、対全日本の切り札として交代出場を果たす。卓越した技術とマッハシュートを武器に全日本を翻弄したが、試合には敗退して地元優勝を逃す結果となった。

2.人物

 ブラジルユース代表では真の10番を背負う傑物で、ユースクラスを遥かに凌ぐ身体能力とテクニックを持つ完成されたスーパーストライカー。リオカップ時にはサンパウロFC対グレミオ戦をスタンドより観戦。同じく観戦していたカルロスに、翼の今後の成長性とフラメンゴの敗北を予言して見事的中させたことから、鋭い観察眼も持っている。

 コインブラを語る上で外せないのが必殺技「マッハシュート」。ズバリ消える魔球であり、現実離れした『キャプテン翼』も遂に行き着く所まで来た感がある。しかし一見トンデモ技に思えるマッハシュートだが、実はタイガーショットなどよりも遥かに現実的で、実際に存在するシュートでもある。
 マッハシュートの軌道は、射出後に一旦ボールが消滅し、キーパー目前で再び現れるというもの。全日本のキーパーは驚愕して「ボールが消えた!?」と思わず叫んでいる。この点から推察するに、ボールが消えるのはあくまでキーパー視点の話であって、別に他の選手達の目前からも消滅しているわけではないと考えられる。
 つまりこのマッハシュートの正体は、強烈な無回転のシュート。ボールを無回転にすると不規則な弾道を描き、ゴール手前で急速落下する。このためキーパーはボールを見失いやすくなるというカラクリ。

 相当難易度の高いシュートだが、世界でもごく僅かにピルロやロシツキーなどの使い手がいる。その中でもジュニーニョ・ペルナンブカーノは別格。2006年ドイツW杯の対日本戦でも、ミドルレンジからこのシュートをぶっ放している。
 ゴールを決められた川口能活は「一瞬、ボールが消えた。自分の今の技術では止めることが出来ない。」とコメントした。

3.総評

 本作で初登場となるオリジナルキャラ。フルネームはジーコの本名と全く同じ。選手としての活躍は決勝後半のみと短いものの、カルロス一人でも相手をするのが大変な所へいきなり現れて、プレイヤーを恐怖のどん底へと叩き落す。
 ちなみに引き分け再試合になった場合は、満を持して前半から登場するため、ますます状況は悪化する。

 総合能力は2位以下に大きく水を開け、全敵キャラ中でダントツの最高値を誇る。個別能力でもドリブルとタックル、ローボールへの対応がナンバーワン。さらにフィールド上での特殊能力「倍速ドリブル」も習得しているという、まさに手のつけられない怪物。

 リオカップ時の伏線、交代出場時の演出、そしてその化物じみた戦闘能力で、プレイヤーに強烈な印象を残した。

 

管理人評価:SSS

記:2007.12.05