世紀末の果てに  【北斗の拳】

T.アニメと原作

 週刊「少年ジャンプ」誌上で連載が始まった『北斗の拳』は、開始から約1年後に早くもアニメ化されました。その後に同作品が爆発的な人気を博したのはアニメの影響に因る所も大きく、「おまえはもう死んでいる」等の決め台詞や、「あたたたた」という怪鳥音など、作品世界の一部が一種の社会現象にもなりました。

 アニメ版は序盤の構成を原作と大きく変えたり、また多くのジャンプアニメがそうであるように、アニメが連載に追い付くのを防ぐため、随所でオリジナルストーリーも挿入されました。それでも大枠は外さず、基本的には原作に沿って物語が進んで行きました。
 そして「修羅の国編」の終了をもってフィナーレを迎えたアニメ版。内容的にも無理なくまとまった幕切れではありましたが、原作のコミック版では、まだそこから約3巻分のストーリーが続いて行きます。

 アニメ化されなかった『北斗の拳』のエピローグともいえるそのストーリー。果たしてケンシロウが迎えた真の結末とはどのようなものだったのでしょうか?