ナウシカの深層  【風の谷のナウシカ】

W.あの人達のその後

 映画で登場したキャラクター達は、コミックでは一体どんな結末を迎えたのでしょうか。簡単な紹介と、コミックで最後に遺した言葉。

 

【クシャナ】・・・生存
 トルメキア王国第四皇女。ナウシカ以外では唯一単独で表紙を飾った女傑。
 この人が映画とコミックで最もキャラ設定が異なっています。映画ではどこか幼稚で大した人物とは言えませんが、コミックでは頭脳明晰、冷静沈着、胆力もあり、加えて部下からの信頼も厚いという非常に優れた人物として描かれています。
 物語後半では土鬼の皇兄と結婚させられますが、初夜の前に旦那に反旗を翻したため、純潔は守られました。

 最終的には王不在となったトルメキアで、代王として疲弊した王国を復興させました。
 ちなみにコミックでは五体満足です。
 

「王の亡骸を戦衣でつつめ この地に埋葬する」

 

【クロトワ】・・・生存
 一貫してクシャナを補佐し続けました。クシャナの命を救う場面もありますが、逆にクシャナに命を救われたりもしています。
 物語途中で瀕死の重傷を負いますが、無事最後まで生き延びました。
 

「よくいうよ」

 

【ミト】・・・生存
 ナウシカの従者→ユパ探索と、ナウシカとは別口で旅を続けました。ナウシカやユパの他にも、クシャナやアスベルといった重要人物達とも接触しており、物語の最後でも聖都シュワに乗り込むなど、かなり活躍の場を与えられていました。
 最後はボロボロになりましたが、無事生還を果たしています。
 

「わしもまだらの青き衣になりました」

 

【アスベル】・・・生存
 ペジテ市唯一の生存者。工作技術、操船技術は一流の腕前。序盤でナウシカと別れて以来、各地を点々と旅しています。仇敵クシャナと出逢った時は即座に切り殺そうとしましたが、世界の大事を前にして怒りを抑えるなど、物語を通じて成長を見せました。
 最後は聖都シュワに乗り込み、ナウシカとの再会を果たしました。

 序盤こそナウシカといい雰囲気でしたが、中盤以降はどこへやら。結局土鬼の娘と結ばれるような感じで終わっています。
 

「ナウシカ!!」

 

【ユパ・ミラルダ】・・・死亡
 ナウシカの師。腐海一の剣士だけあって、どこへ行っても一目置かれる凄い人です。また剣の腕のみならず、相当な博識でもあります。ナウシカと別れた後も旅を続け、数多くの人に影響を与えました。

 残念ながら終盤において、クシャナを守るために弁慶も真っ青の壮絶な死を遂げることになりました。
 

「王道こそそなたにふさわしい…………」

 

【ナウシカ】・・・生存
 本作の主人公。彼女も基本となる性格は映画と同じですが、コミックの方がやってる事はエグいです。戦場にも出ますし、当然人も殺します。嘘もつきます。
 クシャナ麾下として戦場に赴き、その後は土鬼に所属したり、森の人と行動を共にしたりと、活発に動き回りますが、作品中では風の谷に戻る事はありませんでした。

 システム破壊後は土鬼の地に留まりました。土鬼の幼王が成人した後にようやく風の谷に帰郷したようです。

 気になる恋の行方ですが、結局アスベルとは結ばれず、どうやら「森の人」と呼ばれる種族の青年と一緒になったようです。詳しい描写はありません。
 

「さあみんな 出発しましょう どんなに苦しくとも」