球場での試合は進み8回表。スコアは3-3の同点、須見工の攻撃2死満塁のピンチを迎えていました。そこへ死んだはずの和也が背番号1を背負って球場に現れます。
喜ぶ明青ナインでしたが、言うまでもなくこれは和也のユニフォームを着た達也。マウンドに登り、不慣れな投球を続ける内に、やがてメンバーも和也ではなく達也であることに気付きます。そしてもたらされる和也急死の知らせ。
愛する女性の気持ちが自分には向いていないと知りながらも、彼女の夢を叶えるため、ただひたすら甲子園を目指した弟。その夢まであと一歩という所で、そして16歳という若さで死ななければならなかった弟。そんな弟の無念を一人背負い、達也は上杉和也としてマウンドで投げ続けます。
衝撃の事実に愕然とし、一時は戦意喪失した明青ナインですが、達也の姿を見て奮起。没収試合覚悟で、最終回まで戦う決意をします。 |